山本綾子流『アトピーの新しい治療スタイル』でエキスパートを目指せ!

山本綾子流『アトピーの新しい治療スタイル』でエキスパートを目指せ!

2016年11月25日(金)11:00 AM


こんにちは。

皮膚科医 山本綾子です。



今日は、

「山本綾子が行っている治療って、どんなものなの?」

ということについて、

少し具体的に書いてみようと思います。



私の治療のスタンスは、

「ステロイドのみの治療(いわゆる標準治療)

と脱ステ治療の”中間的立場”で、

ステロイドのみの治療と脱ステ治療

の”架け橋”となる」

というものです。



私は、尊敬する先輩医師に、

ステロイドの一流の使い方を学びました。

正しく使えば、

ステロイドが非常に頼もしい味方に

なるということを学びました。



しかしその一方で、ステロイドが

うまく効かなくなったから、脱ステをして、

それが原因で大変辛い思いをした方や、

脱ステをして民間療法に

大金を費やしたのに、

ほとんど改善せず、

今も苦しんでいる方が

たくさんいることも知りました。



ステロイドにも長所、短所があります。

また、脱ステ治療の中には一理あり、

というものもあります。



どうしてみんな、All or None

の発想しかできないのだろう?

どうして、両方の良いところを同時に取る、

という治療法を考えようとしないのだろう?

どちらも、あまりに極端すぎないだろうか?

・・私は、そう思いました。



つまり、なぜステロイドを使いながらも、

脱ステ治療の良いところを利用しないのでしょうか?



絶対何がなんでもステロイドを使わない、

と意固地になることなく、


「この湿疹はステロイドを使わなくても

悪化しないから、使用しない」


「この湿疹はステロイドを使わないと

悪化するから、一時的に使う」


と、臨機応変に行えばいいのです。



この方法を可能にするには、

「この部分の湿疹は、どのように生じるか?」

という湿疹の仕組みを、

全身の部位別に

把握しておく必要があります。



部位別に湿疹を治す方法がわかっていれば、

ある程度、自力でその部分の湿疹が

「湧いてこないように」して、

自然治癒範囲を越えたものだけ

ステロイドの力を借りる、

ということが可能になるのです。



私の診察でも、

「この湿疹は、かゆみがなくて平らだから、

赤みは少し残るけれど、

もうステロイドは使わずに、

この部分の湿疹を消す運動をやってね」

とお話することがよくあります。

(勿論、引っ掻いて悪化させそうなときは、

平らであってもステロイドを使います。)



「アトピー発症機序理論勉強会」

で理論を習得していたり、

私の外来を何度も受診している患者さんは、

「どの運動をすれば、どの部分の湿疹が治るか」

をよく知っているので、

仮にちょっと湿疹が出ても、

さほど動じないのです。



エキスパートレベルになると、

(エキスパートとはちょっと大袈裟ですが、、

実際そう呼びたくなる

すごいレベルの患者さんもいます!)

「先生、最近ごく軽い湿疹が出たのですが、

かゆみもわずかだったので、

ステロイドは使わずに、

湿疹の部位に応じた運動療法をやって

治しちゃいました!」

と言って、次の診察のときに、

しっかりと跡形無く、

湿疹を治してくる患者さんがいます。

このレベルまで来たら、立派です。

完治ももうすぐのはず。



そして、このようなステロイドの

使い方をする限りは、

ステロイドに依存するようなことはありません。



「薬に使われる」のではなく、

「自分が主体となって、

薬を利用しながらも、本質的に治す。」



こんな理想的な治療を叶えてくれるのが、

「アトピー発症機序理論」に基づいた、

完全ステロイドのみの治療でもない、

脱ステでもない、

新しい治療スタイルなのです。

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