「触ると白くなる」は、アトピー大爆発の前兆!?急に肌の状態が悪化する理由。

「触ると白くなる」は、アトピー大爆発の前兆!?急に肌の状態が悪化する理由。

2016年11月30日(水)4:00 PM

こんにちは。

皮膚科医 山本綾子です。



ずいぶんと寒くなってきましたね。

これだけ寒く乾燥してくると

アトピー患者さんから、

「乾燥が強くなったと思ったら、急に悪化してしまいました。」

という声が多く聞かれます。

この記事を読んでくれている皆さんは、

いかがでしょうか?



さてここで質問です。

なぜ急に悪化するのでしょうか?



実は、「急に」ということではないのです。

よく見ていると、急激な悪化の前に、

『前兆』がしっかりあることが分かります。



その前兆とは、

「触ったら、触ったところが白くなる」

ことがあげられ、

皮膚科の教科書でも、

専門的に書かれている内容になります。

(ちょっと難しいですが、

「白色皮膚描記症(はくしょくひふびょうきしょう)」

と言います。)



私のアトピー外来に

通院している患者さんには、

この症状が見受けられると、

たとえ湿疹が酷くなくても、

「今から症状が大爆発する前兆だから、

その前にしっかり対策をたてないとね!」

とお伝えし、何よりも優先で

この治療を開始してもらっています。



「大爆発」とは大袈裟なたとえに

聞こえるかもしれませんが、

いやいや、放っておくと、

これが本当に「大・大・大爆発」するのです。



さてその対策、いったいどうすればよいのでしょうか。

残念なことに、この”白色皮膚描記症”に対する塗り薬は無く、

また、抗アレルギー剤を内服しても効きません。



その答えは、患者さんの症状に合わせて、

クリニック診察や、定期的に開催している

患者さん向け「アトピー発症機序理論勉強会」にて

ご説明しています。



”白色皮膚描記症”は、

「触ったところが白くなる」のですが、

「周りの皮膚自体が真っ赤」であるのが特徴です。

(でも、その事実には全く気付かれていないことも多いです。)



この対処法としても、

実は私の提唱する「アトピー発症機序理論」

に従った療法が効果を発揮しています。



このような症状にお心当たりのある皆さんも、

一度お早めに受診にお越しください。

放っておくと大爆発しかねない状態を、

良好な肌の状態に変えてゆく

お手伝いをさせていただきますよ。



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